ロシアの国家ぐるみのドーピング問題で、世界反ドーピング機関(WADA)とワールドアスレチックス(世界陸連=旧国際陸連)は22日、それぞれロシア側に厳罰を科す可能性を示した。最大で、ロシア選手団の2020年東京五輪・パラリンピック不参加や、ロシア陸連が除名される可能性まで出てきた。

 発覚から約5年が経過している一連の問題は来月、大きな局面を迎えそうだ。WADAはこの日、モスクワの検査所から回収した検査データが不正操作された疑いについて、進捗(しんちょく)状況を公表。今月17日に疑惑について審議したコンプライアンス(法令や社会規範の順守)審査委員会がロシア側に非があると判断し、12月9日にパリで開くWADA常任理事会に、制裁を勧告したと明かした。

 詳細は伏せたが、「深刻な結論」は視野に入っているという。常任理事会の判断次第では、今後のロシアでの国際大会の開催や、ロシアの東京大会出場も危ぶまれている。

 一方、世界陸連はモナコで開いた理事会で、ドーピング問題を隠蔽(いんぺい)しようとした疑いで暫定的な資格停止処分となったロシア陸連に対し、考えられる処分を確認し発表した。まずは2015年11月から資格停止にしているロシア陸連の資格復帰手続きの即時凍結を決定。厳格なドーピング検査を経て認定された選手のみ個人資格での出場を許してきた「中立選手」制度の見直しや、ロシア陸連の除名処分も検討する方針が満場一致で承認された。