サッカーの元スペイン代表で、J1神戸に所属するFWダビド・ビジャ(37)が13日、神戸市内で会見し、今季限りで現役を引退すると発表した。「今季限りでプロとしてのキャリアに終止符を打とうと、引退を決意しました。サッカーに引退させられるのではなく、自分の意思で引退したかった」などと語った。

 ビジャは2010年ワールドカップ(W杯)南アフリカ大会で、得点王に輝くなどスペインの初優勝に貢献。国際Aマッチ通算98試合出場、59得点。欧州の名門バルセロナ(スペイン)などに在籍し、今季から神戸でプレーしていた。ここまでJ1で26試合に出場し、12得点を挙げている。

 ビジャの会見での主なやりとりは以下の通り。

 ――このタイミングで引退を決めた理由は

 引退するタイミングは長年考えてきた。年を重ねていくうちに、けがなどで引退を余儀なくされる可能性もあり、引退する難しさを感じていた。そんななかで周囲や家族と話し合いながら、少しずつ準備してきた。クラブとは1年ごとに契約し、高いモチベーションを保って戦えるかどうかを感じながらやってきた。今年に入り、今がそのタイミングではないかと思った。

 ――ファンに向けて

 サッカー選手はピッチで注目される存在だが、サッカーはファンがいないと成り立たないスポーツだ。自分はファンに、本当に大切にされてきた。いろんなチームを渡り歩いたが、たとえライバルチームに移籍しても、元のチームのファンが自分を応援し、リスペクトしてくれた。そのことには本当に感銘を受けた。ファンの存在なくして、今の自分は考えられない。

 ――日本のサッカー界について

 日本のサッカーにはいい意味で驚かされた。自分は臆測せず、その場で物事を分析するタイプだが、来日してみてそのレベルの高さに驚いた。ベテランだけでなく、若くて才能のある、未来のある選手がたくさんいるし、全体のレベルも素晴らしい。最後の1年をここでプレーできたことを本当にうれしく思う。