「卓球・W杯団体戦」(10日、東京体育館)

 女子決勝が行われ、前回2位の日本が8連覇中の中国に0-3で敗れ、2大会連続の銀メダルとなった。第1試合のダブルスは、石川佳純(全農)、平野美宇(日本生命)組が陳夢、劉詩ブン組に0-3で敗れ、第2試合は世界ランク7位の伊藤美誠(スターツ)が同3位の孫穎莎に2-3で惜敗。第3試合は同10位の平野が同2位の劉詩ブンに0-3で敗れた。

 エース伊藤は孫穎莎との“同級生対決”でいきなり2ゲームを連取したが、後がなくなった孫穎莎も声を出しながらペースをつかみ2-2でフルゲームに突入。最終ゲームは伊藤が10-7とマッチポイントを握ったが、そこから孫穎莎に驚異的なレシーブを決められるなど、まさかの5連続失点で敗れた。

 飛び跳ねて喜ぶ相手と対照的に、ぼう然と立ち尽くした日本のエースは「最後は攻め急いでしまった」と首をかしげた。「中国選手は特別な存在ではなくなり、毎回いい試合をできるのは力がついているからだと思うが、勝ち切らないといけない」とエースとして課題を見据えた。

 馬場美香監督は、マッチポイントを取れなかった伊藤だけでなく、ダブルスでもゲームポイントを握りながら競り落とした場面があり「最後に取り切れなかったのが課題。(勝負所で)もっと強くしないといけない」と課題を見据えた。

 結果的には0-3と完敗し、現時点での中国との差について馬場監督は「広がりも縮まりもしていない」と“平行線”であると分析。さらに、絶対王者との勝負を分けるポイントとして「中国もさらに強化している。技術で上だというのはあるが、その場その場の選手の態度や気持ちの持ち方で準備が徹底している」と、メンタルの強さや戦術の引き出しの多さに舌を巻いた。

 さらに、指揮官は日本の勝機として「勝つとすればジュースとか競ったところで勝ってプレッシャーを与えながら競り勝つこと」と明かし、「(この試合で)10点を先に取って落としたことは課題」と五輪本番を見据えた上で、勝負所の強化を最大のキーポイントに挙げた。