井上尚の父でトレーナーの真吾さん(48)はセコンドとして一緒に戦った。

 始まりは20年前。真吾さんが趣味で始めたボクシングの練習を自宅でしていると、目を輝かせて見つめる6歳の尚弥がいた。「僕もやりたい」

 弟の拓真も加わり、親子でボクシングに打ち込む日々が始まった。気持ちを盛り上げるため、練習の前後にブルース・リーやジャッキー・チェンの映画を見た。「強さへの憧れ、それがあいつらの原点なんだ」