札幌市での開催が決まった2020年東京五輪のマラソンについて、大会最終日には実施しない方向で検討が進んでいることがわかった。大会組織委員会の森喜朗会長が7日、北海道の鈴木直道知事との会談で明らかにした。

 過去の五輪では男子マラソンは最終日に行うのが恒例となっていた。森氏によると、最終日に実施した場合、ドーピング検査などの時間確保に問題があるほか、競技後に札幌から東京に移動すると選手らが閉会式に間に合わない可能性があるためという。

 森氏は7日、マラソン・競歩の札幌開催が決まって以降、初めて札幌市を訪れ、鈴木氏のほか、秋元克広・同市長と会談した。8日には実務者による協議が開かれ、競技の日程やコース選定について話し合われる予定だ。

 競技日程やコースをめぐっては、国際陸上競技連盟が男女マラソンを同日開催とし、計5種目を3日間で行う案をまとめている。組織委は毎年8月末にある北海道マラソンのコースを基本とする方針。札幌市中心部の大通公園発着で、観客席は設けずチケット販売をしない方向で検討している。

 札幌開催は、国際オリンピック委員会(IOC)が10月に提案。IOCや組織委、東京都、国による4者協議が今月1日に開かれ、都に費用の負担をさせないことなどを確認し、正式に開催が決まった。(斉藤佑介)