世界最高峰の自転車レースの名を冠した「ツール・ド・フランス さいたまクリテリウム」が27日、さいたま市で行われ、メインレースで新城(あらしろ)幸也選手(35)が日本人初の優勝を果たした。沿道の何重もの観客の声援を背に、世界屈指の選手たちがさいたま新都心のビル群を駆け抜けた。

 レースはJRさいたま新都心駅をまたいで東西に設定された1周約3~3・5キロのコースで開催された。午前11時55分からのオープニングセレモニーの後、タイムトライアルレースや競輪を参考に考案されたスプリントレースが次々とスタート。号砲の数時間前から待つファンの姿も目立つなど、メインレース前から盛り上がりを見せた。

 メインレースには今年のツール・ド・フランス総合優勝のエガン・ベルナル選手(22、コロンビア)や山岳賞のロメン・バルデ選手(28、仏)ら世界屈指の選手が勢ぞろい。名だたる名選手を抑え、残り1周3・5キロを逃げ切った新城選手がトップでフィニッシュした。レース後の記者会見では「最後の応援がすごかった」。普段は欧州で活躍するが、「(日本の)ファンの力を感じた。(東京五輪の)良いシミュレーションができた」と語った。