2020年東京五輪のマラソンについて国際オリンピック委員会(IOC)が札幌市での開催を計画している件を巡り、大会組織委員会が同市中心部の大通公園(中央区)を発着点とする案を有力としていることが27日、複数の関係者への取材で分かった。毎年8月末にある北海道マラソンの発着点と同じで、コースも同マラソンを基本とする方向という。

 札幌開催案を巡っては、IOCが組織委に五輪のサッカー会場でもある札幌ドーム(豊平区)を提案。ただ、サッカーの会場装飾を使い回せてチケット収入数億円が見込まれる一方、ドームの出入り口が狭い上に陸上トラックもなく、改修には最大で数十億円が見込まれることが判明したという。

 道内は11月に入ると降雪の影響で新たなコース設計が難しくなる。さらに、組織委内には「準備を進める上で、12月上旬のIOC理事会でコースを最終決定させるべきだ」との声もある。そのため、実績のある北海道マラソンのコースを生かす案が有力になった。大通公園では毎年7~8月に「さっぽろ夏まつり」が開催されており、時期が重なるという課題が残る。