■大西将太郎の目

 ラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会準決勝は27日、横浜国際総合競技場でウェールズ-南アフリカ戦がある。26日にイングランドがニュージーランドを下した試合と同じく、北半球と南半球の対戦。接戦になると予想する。

 日本が敗れた準々決勝で南アフリカの守り方はうまかった。決定力がある日本の両WTB、福岡と松島にボールを渡さない作戦。バックスの防御ラインが日本選手を外から内へ追い込み、WTBへのパスコースをふさいでいた。

 運動量が求められる戦い方だが、先に疲れたのは日本だった。南アがしっかり準備してきた証拠だ。前回大会で日本に敗れたことが、今のスキの無さにつながっているのではないか。

 ウェールズはミスが少ない試合巧者。選手が次々とわき出るようにパスをつなぐフランスとの準々決勝は、前半は劣勢だったが、後半はきっちり無失点に抑えた。奔放さと裏腹のムラッ気でフランスが退場者を出す中、1点差の勝利をもぎ取った。タックルの精度が高く、控え選手もチームとしてどう戦うかが理解できている。

 南アも防御が堅く、似たもの同士の対戦だ。互いにノートライとなる可能性もあり、そうなるとPGの成否が勝敗を分ける。世界的キッカーのSOポラードを擁する南アが有利か。(2007年W杯日本代表CTB)