日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長に、「ドッキリ」が仕掛けられた。カタール・ドーハで開かれている各国オリンピック委員会連合(ANOC)の総会に初出席した山下会長。ANOCは17日、スポーツでの活躍や貢献をたたえる年間表彰式を開催したが、そこで往年の名選手をたたえる「卓越したアスリート賞」に、山下会長が選ばれた。

 1984年ロサンゼルス五輪の柔道無差別級で金メダルに輝き、203連勝のまま現役を退くなどの功績が高く評価されての選出。一般的には事前通達があるが、ANOC側は今回、山下会長を驚かそうと何も告げていなかったという。そのため、発表の瞬間はトイレに。受賞は仕切り直しとなり、2度名前が呼ばれるハプニングとなった。

 それでも、たくさんの拍手を受けた。世界での知名度と、人気は現役時代から変わっていない様子だ。総会では休憩時間になるたびに、多くの関係者から握手や写真撮影を求められた。

 壇上でのスピーチでは、200以上の国・地域から集まった関係者を前に、東京五輪を最高の舞台にすると宣言。理想はワールドカップ東京大会で活躍しているラグビー日本代表の姿だが、「一番は日本の選手たちが、のびのびと、自分の夢に挑戦し力を出し切る環境をつくりたい。『失敗してもいい雰囲気』ができれば、結果は自然とついてくると思う」と話した。(ドーハ=遠田寛生)