10月16日、エキスポフラッシュフィールドで行われた関西学生ディビジョン1第5節、立命館大学パンサーズ対関西大学カイザーズの一戦は、関西大学が17対14で勝利。2010年以来9年ぶりの対立命館大戦勝利で、優勝戦線に踏みとどまった。

終了1分58秒前に立命館大に逆転TDを奪われ10対14とリードされたが、自陣34ヤードから始まった攻撃を、終了1分前にQB日野上健一(4年)からのパスを3人の立命館大DBに囲まれながらWR渡邉大介(3年)がもぎ取って再逆転TDを挙げた劇的勝利だった。

第2節の神戸大戦に敗戦を喫している関大は、優勝戦線に自力で留まるためにはもう一敗もできない状況だった。一度はどん底に落ちたチームの、もう一度這い上がろうとする鬼気迫る闘志が、一つひとつのプレーに込められていた。

象徴的だったのは立命館大QB荒木優也(4年)にプレッシャーをかけ続けたDLユニットの活躍だった。今季の関大DLは2ユニットをローテーション起用できるほど充実している。一方で、第4節までは、DL藤原航(4年)、木下大地(2年)ら、DEからのプレッシャーはかかっていたものの、「DL全体で押し込んで勝てたといえる試合はありませんでした」と、ユニットリーダーの藤原は、第4節までは思い描いている理想の戦い方ができていなかったと言う。

しかし、この日は大きく強い立命館大OLから計3QBサックを奪った。中でも藤原が顔をほころばせたのは、今季初QBサックを挙げたDL池野一輝(4年)と、西森大貴(4年)の活躍だった。特に昨年から出場している西森は、ミスのない堅実なプレーぶりで信頼を集めている一方で、QBサックはこれまで一度もなかった。周囲からは『いつになったらQBサックするんだ?』などと、冗談半分でいじられることもあった。

「西森が堅実なだけでなく、攻めたプレーができたことはとても大きかった」と、藤原も西森の一皮剥けたプレーによって、今季の関大DLの理想的な戦い方に近づいた手応えを感じている様子だった。

10月27日に行われる第6節の相手は関西学院大学。今季の関学大OLは昨年からのメンバーがほとんど残っている強力かつコンビネーションに優れたユニットだ。関大の逆転優勝はDL陣の活躍にかかっていると言っても過言ではない。