ロッテ・井口資仁監督(44)が11日、来季のレギュラー獲りを狙う安田にオフの“宿題3か条”を課した。ZOZOマリンでの秋季練習後、宮崎フェニックスリーグ参戦中の近未来の大砲に向けて「来年は三塁なり、一塁で出てもらいたい」と指令を出した。

 【〈1〉アピール持続】 今季は2月の実戦期間中に打率3割超をマークしていたが、オープン戦に入ると3試合で9打数無安打3三振と沈黙。3月10日の中日戦(ZOZO)の試合後に2軍に降格した。指揮官は「春先から群を抜いてアピールしてもらわないといけない存在。今年は春先に失速してレギュラーを取れなかったところはあった」と説明し、結果を出し続ける必要性を訴えた。来季に向けた育成プランとして、今季はあえて1軍での起用を見送り、2軍で実戦経験を身につけさせた。年間を通じて1軍で戦える体力を養わせる必要があったためだ。

 その結果、安田はリーグトップ122試合に出場し、本塁打(19)、打点(82)、安打数(116)の3部門でリーグ最多を記録するまでに飛躍。井口監督の口からも「1年間、下でしっかりと体力作りを頑張ってくれました」と、称賛の言葉が出た。

 【〈2〉レベルアップ】 井口監督はシーズン中から未完の大器の育成について球団と2軍首脳陣と頻繁に意見交換を行っていた。7月には今オフにプエルトリコのウィンターリーグ(WL)に派遣させることも決定。「我々も彼を何とか1軍で(起用したい)という気持ちはある。ただ、我々が(定位置に)当てはめるのではなく、(結果で)応えてほしい。そのためにWLに行って、さらに上のレベルを経験して帰ってくると思う」と昨年の台湾WL続く武者修行でのさらなる成長を求めた。

 【〈3〉不動心】 現役時代には五輪やメジャー挑戦など、数多くの海外経験を積んだ井口監督からは「海外にはいろんな国の人がいる。メジャーを経験している選手もいるだろうし、いろんな練習方法だったり、環境を経験できる」と多くのメリットがあるとした。

 一方で、グラウンドやトレーニング施設、食文化など日本とは異なる環境に置かれるため、ストレスをはじめとする困難にぶつかることもあるという。「海外だとイレギュラーなことがいっぱいあると思う。その中でも自分のルーチンを崩さずに試合に臨めるかとかも良い経験になる。日本で当たり前なことが、向こうではそうじゃないので」と、環境や周りに左右されない、確固たるものを築く必要性も説いた。

 井口監督は常々「若い力が必要」と口酸っぱく言い続けてきた。今季は8勝を挙げた種市、5勝の岩下ら高卒投手の成長が目立った。来年こそ17年高卒ドラ1の出番がやってくる。(長井 毅)