ラグビー・ワールドカップ(W杯)の試合会場、岩手県の釜石鵜住居復興スタジアム近くに、約80株のヒマワリの鉢がある。阪神大震災の復興のシンボルで、東日本大震災の直後から釜石の姿を撮影し続けてきたカメラマンが、二つの震災を風化させないようにと、準備を進めてきた。

 フィジー対ウルグアイ戦が行われた9月25日。スタジアム近くの津波伝承施設「いのちをつなぐ未来館」や再建された鵜住居小と釜石東中の前に置かれたヒマワリが、国内外からの観客を出迎えた。鵜住居小6年の川崎拓真君は「きれいなヒマワリを見てもらえてよかった」と笑った。

 ヒマワリは、岐阜市のカメラマン三浦寛行さん(51)が用意した。阪神大震災で亡くなった少女の名前から「はるかのひまわり」と呼ばれ、少女の自宅跡に咲いた花の種が、復興や鎮魂のシンボルとして各地に広まっていったものだ。