◆プロボクシング 東洋太平洋ミドル級王座決定戦12回戦 〇細川チャーリー忍 TKO8回1分21秒 太尊康輝●(11日、東京・後楽園ホール)

 東洋太平洋ミドル級王座決定戦は、前王者で同級2位・細川チャーリー忍(35)=金子=が同級7位の元王者・太尊康輝(26)=角海老宝石=を8回TKOで下し、王者に返り咲いた。

 両者は7月に王座決定戦で対戦したが、1―0のドローで王者が決まらなかった。今回はそのリマッチとあって、ともに気合十分で臨んだが、3回に太尊が偶然のバッティングで右目尻をカット。その後、細川の強力な左フックなどで負傷箇所は大きく腫れ上がった。

 「1回からプレスをかけると言ったとおり、最初から攻めた。相手の呼吸が読めるようになっていて、(腫らした)目が見えなくなっているのもわかった。だから、相手の右側に行って左フックを打ったよ。パワーだけじゃない。頭も使っているんだからね」と細川。効果的に左ジャブを入れながら、強力な左フックで太尊の足を止めた。8回、太尊が反撃に出たものの、逆に攻め返し、最後はレフェリーが試合を止めた。前回の試合では1人のジャッジが太尊につけていただけに、“リベンジ”にも成功した。

 「太尊選手のコンビネーションは速かった。勝ててホッとしたのは事実。お母さんが(会場に)来ると心が強くなる。ボコられているのは見せたくない。夢は世界チャンピオン。『世界一の息子を産んで幸せ』と(母に)言わせたいから」と細川。「ミドル級を盛り上げていきたい」と話した新王者は来年1月、日本王者の竹迫司登(かずと、28)=ワールドS=とダブルタイトル戦を行うことで合意しているという。