「トーキョー・ベイ・カップ・G1」(11日、平和島)

 1号艇ながらインを奪われ、まさかの2コース進入になった下出卓矢(32)=福井・99期・A1=が差してG1初優勝。優勝賞金1000万円とSG・クラシック(20年3月17~22日・平和島)の出場権を獲得した。2着は平本真之(愛知)、3着は原田幸哉(長崎)が入った。

 下出にとって初のG1優勝戦白カポック。しかし、ドラマは進入で起きた。S展示ではイン進入だったが、本番はピット離れを失敗。2号艇の平本にインを奪われた。「自分が下手くそ。他の選手ならばピット離れは出ていた」と嘆く。

 それでも前付けで2コースは確保。1Mを差して抜け出した。「最後は茅原選手にアドバイスをもらって、足は完璧に近かった」と明かす。最後まで平本に猛追されたが、機力で寄せつけず。デビューから12年11カ月で初のG1優勝をつかんだ。

 胸中は複雑だ。「内容が最悪。うれしいよりも悔しい」と漏らす。思い描く理想はド派手な勝ち方だ。「今回は出足型のエンジン。いつもの伸び型でG1をまくって勝ちたい」。タイトルを獲得してもスタイルは不変。今後も究極の伸びを追い求めていく。