付け人に暴力を振るって日本相撲協会から自主的に引退するよう促す決議を受けた十両・貴ノ富士(22)=本名・上山剛、栃木県出身、千賀ノ浦部屋=が協会に引退を届け出たと、11日、代理人弁護士が文書で明らかにした。

 貴ノ富士は9月27日に開いた記者会見で「(決議は)あまりに重く、受け入れられない」と話し、現役続行を希望していた。11日に期限を設けた回答で再び決議を拒否した場合、協会はさらに重い懲戒処分を検討する姿勢だった。

 協会によると、貴ノ富士は8月31日、稽古後に付け人の態度に腹を立て、拳で額を殴った。また複数の弟弟子に対し、障害者への差別にあたる暴言を繰り返したという。貴ノ富士は貴公俊(たかよしとし)のしこ名だった昨年春場所中にも別の付け人に暴力を振るい、出場停止1場所の懲戒処分を受けていた。

 貴乃花親方(元横綱)の退職に伴い昨秋に貴乃花部屋から千賀ノ浦部屋に移籍した力士では、同じく付け人に暴力を振るった元幕内貴ノ岩が昨年12月に引退している。師匠の千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)は11日、協会を訪れ、部屋としての再発防止策を提出した。