11日の第3戦に先発する阪神・青柳晃洋投手(25)が10日、必勝を誓った。負ければ終戦。崖っぷちのマウンドを託された右腕は、覚悟を決めた。「勝つことだけを考えたい」。現在、チームは2戦連続で初回失点。大役に感謝した上で、勝利のバトンをつないでいく。

 「シーズンと違って短期決戦。監督やコーチに、任せてもらえて光栄ですね。一人一人、1イニング、1イニングと思って。勝ちに貢献したい」。CS初登板となった6日・DeNA戦は4回3失点。チームも敗れた。中4日で巡ってきた登板。雪辱を果たすつもりだ。

 玉砕覚悟のマウンド。送り出す矢野監督は「砕けん方がいいけど」と願いにも似た心境だ。「思い切ってやってくれたらね。勝負やねんから、攻めていくしかない」。大一番で求めるのはシーズン同様、境遇を楽しむ前向きな姿勢だ。今季初めてローテを守り抜いた男も理解している。

 3戦目に登板予定だった西は、13日の4戦目に回ることになった。5日・DeNA戦の初回、左足に打球が直撃して降板。爪が割れた影響で登板日は回復状況次第だった。この日、ブルペンに入って確認。最終的に4戦目に決まった。

 岩貞と秋山はリリーフで起用する方針で、5戦目まで勝ち進めばガルシアが先発する方向。投手陣がフル回転して、一戦必勝態勢を敷く。まずは青柳。入団初年度にGキラーと呼ばれた男に命運を託す。当たって砕けぬ快投を。奇跡でつないできた戦いは、まだ終わらせない。