「W杯アジア2次予選、日本6-0モンゴル」(10日、埼玉スタジアム)

 F組の日本はモンゴルに6-0で大勝した。W杯予選初出場となったMF伊東純也(26)=ゲンク=が右サイドを制圧。前半だけで3アシストを記録するなど奮闘した。新たな布陣を試しながらの快勝劇に森保一監督(51)も手応え十分。日本は15日に勝ち点6で並ぶタジキスタンと敵地で対戦する。

 快足を飛ばして右サイドを制圧したアタッカーが、森保ジャパンの攻撃に新たな可能性を与えた。6月のエルサルバドル戦以来の先発となったMF伊東は、MF南野の先制点を含めて3アシストを記録。「1点目を取るまでが一番大変だった。焦れることなく何度もクロスを上げたのが得点につながった」と充実の表情を見せた。

 ロシアW杯以降、不動の1トップに君臨するFW大迫を含め、現体制の攻撃陣は固まりつつあった。エースが負傷で不在の今回、森保監督は新たな可能性をテストした。伊東を先発に起用した意図について、指揮官は「1つの考え方だけではなく戦術的、コンディションなどいろいろ考えての起用となった」と説明。点差がついた終盤には、左サイドが主戦場のMF中島をトップ下でプレーさせるなど「勝利と発展ということを常に考えている」(森保監督)という方針を貫いた。

 「その時のベストを選択したい」と指揮官は何度も口にする。これは常にベストメンバーで戦うという意味ではなく、勝利と共に、新たな発展の可能性を求めて、最適な決断を下すという意味合いが強い。ゲンクでは欧州CLでもプレーする伊東を「より高いレベルで戦っている自信をプレーで表せてくれた」と評価。伊東自身も「今回はベルギーでの評価で先発になったと思う。代表でもクラブでも良いパフォーマンスを続けたい」。競争はさらに活性化した。

 守備では相手に1本のシュートも許さない完封劇。格下ぞろいの2次予選で、チームの強化を図るのは工夫が伴うが「今日の試合はもう終わりました。喜びを分かち合うのは次の試合に向けて終わらせて、また最善の準備をしてタジキスタン戦に向かいたい」と指揮官。愚直に、着実に、前へと進んでいく。