「W杯アジア2次予選、日本6-0モンゴル」(10日、埼玉スタジアム)

 日本は6-0でモンゴルに快勝し、2連勝で勝ち点6とした。ゴールラッシュへ導いたのは、先制点をマークしたMF南野拓実(24)=ザルツブルク。ミャンマー戦に続くW杯予選初戦から2試合連続得点は、1993年のW杯米国大会予選のFW三浦知良以来、26年ぶりの快挙となった。日本は15日に敵地でタジキスタンと対戦。この勢いで3連勝を飾る。

 口火を切ったのは背番号9だった。前半22分、MF南野は右サイドを崩したMF伊東のクロスに頭を合わせた。待望の先制ゴール。開始直後から圧倒的に押し込みながら、届かなかったゴールネットをようやく揺らした。

 9月の親善試合パラグアイ戦から、代表では自身2度目となる3戦連発。W杯予選開幕からの2戦連発は1993年の米国大会1次予選でFW三浦知良が記録して以来26年ぶりとなった。自身が生まれる2年前の快挙に並んだ南野は「偉大な選手が戦ってきた舞台に立てる喜びを感じている」とかみしめた。

 森保体制ではFW大迫を上回り単独最多となる8得点目。大迫不在の中、名実ともにエースとしての存在感を発揮した。「誰が入ってもゴールできることを少しは証明できた。チームの勝利に貢献するという意味では自信になる」と“帝王”は静かに言った。

 記録は気にも留めないが、数字は貪欲に追い求める。「めちゃくちゃ大事。それが選手の自信になる。どんな相手でもゴールに向かって行く選手じゃないといけない」。代表合流直前には、欧州チャンピオンズリーグ(CL)で昨季王者リバプール(イングランド)相手に自身の欧州CL初得点を含む1得点1アシストを刻んだ。偶然にも代表で積み上げた8得点中、7得点が9、10月に集中している“秋男”だが「春夏秋冬で取りたいですね」と爽やかに笑った。

 先制点が遠く重苦しい空気も漂ったが、南野のゴールが呼び水となり、結果的には6得点が生まれた。「前半でゴールが奪えて楽な展開になった。チームとして早い時間にゴールが欲しいと話はしていた。その通りになった」とうなずいた。

 5日にはJ2新潟のDF早川史哉が急性白血病から1287日ぶりに公式戦出場した。盟友の復帰を祝うゴールにもなった。W杯予選で2連勝を飾り、敵地タジキスタンへ乗り込む。「W杯へのサバイバルに勝ち残っていくことしか考えていない」。ロシア大会で逃したW杯メンバーの権利をつかみ取るためにも、貪欲に得点を積み重ねる。