「セCSファイナルS・第2戦、巨人6-0阪神」(10日、東京ドーム)

 阪神が巨人に2戦連続の完敗。アドバンテージを含めて3敗となり、過去のデータ上では突破率0%となった。まさに負けが許されない、崖っぷちの危機に直面した。

 矢野監督の執念采配も、結果的には裏目に出た。先発は中2日の高橋遥。初回、亀井、坂本勇の連打から、丸の遊ゴロの間に1点を失った。2戦連続で先制点を許すと三回、先頭高橋遥の打席で矢野監督は上本を代打に送った。客席からも驚きの声が漏れる中、2番手で送ったガルシア、3番手で送った島本がそれぞれ2失点。執念は実を結ばなかった。

 ガルシアは2イニング目の四回、無死二塁からゲレーロに2ランを浴びた。五回には島本が、1死から亀井に右中間を破られる。坂本勇の四球後、丸の打席ではダブルスチールを許した。スキを突かれる形でピンチを背負うと、丸の左犠飛、岡本の右前適時打で2点を追加された。

 一方、打線は苦手にするメルセデスの前に手も足も出ない状況。初回、三回と得点圏に走者を置いたが、あと1本が出ず。序盤に打ち崩せなかったことで、中盤以降は一方的な展開になった。

 今季、対戦被打率・333と苦手にした亀井に3安打を浴び、2戦2敗のメルセデスに抑え込まれた。相性通りの結果とも言えるが、同じ相手に繰り返しやられる戦いは、来シーズン以降の課題にもなる。若手の台頭に加え、流れを変える大砲も必要不可欠だろう。

 過去12度のセ・リーグCSファイナルS(2008年以降1位球団にアドバンテージ1勝)で初戦、2戦目の連敗からの勝ち上がりは、2012年・巨人の1度。ただし、この年の巨人はシーズン1位で、アドバンテージ1勝があった。アドバンテージを含む2戦を終えた時点で、0勝(いわゆる3敗)のチームが、勝ち上がったケースは過去にない。

 突破率は0%。まさに崖っぷちで第3戦を迎える。先発は青柳。「シーズンと違って短期決戦なので。監督やコーチに任せてもらえて光栄です。一人一人、1イニング1イニングと思って結果、勝ちに貢献したい。勝つことだけ考えたい」と前を向いている。

 ただ、シーズン最終盤から、CSファーストSと、奇跡的な戦いで勝ち進んできたチーム。崖っぷちからの下克上を期待したい。