J1湘南の新監督に就任したアカデミーダイレクターの浮嶋敏氏(52)が10日、平塚市内で練習後に記者会見を行った。

 選手・スタッフに対するパワーハラスメント(パワハラ)行為がJリーグの調査で認定され、8日に退任したチョウ貴裁(キジェ)監督(50)の後任として就任。この日の練習から指導し、ミーティングで所信表明を行った後、手を使ったミニゲームを和やかなムードで行うなど約1時間半の初日練習を終えた。

 浮嶋氏はチョウ監督が監督に就任した2012年にコーチとしてチームを支え、13年から下部組織全体を統括する同ダイレクターを務めた。チョ監督が退任を発表した8日にオファーを受け、厳しいチーム状況の中での決断に「クラブは非常に厳しい状況にいて、ベルマーレは家族。自分の中で逃げずに引き受けることがクラブに恩返しできると思って引き受けた」と心境を明かした。

 チョ監督は8月13日から活動を自粛。チームは直近6試合で勝利がなく、15位に低迷している。直近2試合は5失点以上と完敗しており、浮嶋監督は「一連のことで、90分間やりきるだけの集中力がないくらい精神的に疲労をためてた。この2か月は1年くらいに感じるほど長かった」と振り返った。

 リーグが再開する19日の横浜M戦(ニッパツ)で新体制の初陣を迎える。新指揮官は「何かを変えるというより、原点をもう一度思い出してプラスアルファを付け加えていく。目標は(J1)残留。残り6試合、全部勝ちにいきます」と力を込めた。