世界ジュニア柔道選手権が16日からモロッコで行われ、女子57キロ級に藤枝順心高の袴田佳名瑚(3年)が初出場する。8月の全国高校総体2位、9月の全日本ジュニア優勝と波に乗っている17歳は、初の海外遠征にも臆することなく「優勝を目指したい」と意気込んでいる。

 日の丸を背負うのは初めて。外国人選手と試合するのも、海外に出るのも初体験。それでも袴田の表情は自信に満ちている。「しっかり襟と袖を持って、逃げずにドンドン向かって行く」。自分の柔道で勝負すると決めている。

 全日本ジュニアでの戦いが力になっている。全4試合が規定の4分間で決着がつかず、時間無制限の延長戦までもつれたが、勝ち抜いた。しかも相手は3人が大学生。「内容はよくなかった。体力的にも大変でしたが、最後まで気を緩めずに戦えました」と笑顔で振り返った。

 「柔道にいちずなんです」と藤枝順心高で同期の米川明穂(3年)は袴田を褒める。努力家で自己管理が厳しく、毎日の食事も栄養のことまで考えている。試合がない時期でも、間食でお菓子を食べたりしない。中学時代に減量に少し苦労したことがあり、勉強したという。「カロリーの計算にも詳しいんです」と主将の山本杏(3年)。加賀谷千保監督(29)も「強くなりたい、という気持ちにブレがない。意識の高さは高校生レベルではないです」と高く評価する。

 世界大会が控えているため先週末に行われた茨城国体は大事をとって辞退したが、米川と山本が出場した女子団体戦で静岡は準優勝を飾った。袴田も負けられない。「将来の目標は五輪に出ることです」。そのためにもモロッコで金メダルを目指す。(里見 祐司)

 ◆袴田 佳名瑚(はかまだ・かなこ)2001年12月16日、浜松市生まれ。17歳。柔道は5歳から。浜松北部中3年夏の全国大会52キロ級2位。昨春の全国選手権57キロ級3位。今夏の全国総体2位。全日本ジュニア優勝。得意技は大外刈り。身長162センチ。血液型B。家族は両親と姉、妹2人。