◆秋華賞追い切り(9日・美浦トレセン)

 しまいのシャープな動きが前進を感じさせた。カレンブーケドールは津村を背に美浦・坂路でドナアトラエンテ(3歳1勝クラス)を3馬身半追走。馬なりながら52秒1―12秒3で、しまいは鋭い脚を見せて併入。「1回使って、脚の出だったり、スムーズになってるところがいっぱいあったので、好感触です」と津村は手綱越しに大きな上積みを感じ取った。

 桜花賞のグランアレグリア、オークスのラヴズオンリーユーとクラシック勝ち馬が不在。オークスで首差の2着と迫った実績は牝馬3冠最終戦では上位だ。オークス後は3か月半の放牧を挟み、紫苑Sから本番は予定通りのローテーション。そのトライアルは一歩目でつまずき、それをリカバーするために押していったぶん、3角あたりまで力むロスが最後の競り合いで響いた。それでもハナ、半馬身差の3着は「これから楽しみという競馬をしてくれた」と国枝調教師は手応えを示す。

 「使った後、馬の雰囲気がグンと良くなった。坂路主体でやっているが、体もふっくらして、馬も落ち着いている」とトレーナー。「競馬が上手なので、内回りの2000メートルもさほど気にしていない。どんな競馬でも対応できる」と自信を見せる津村は自身29度目の挑戦となるG1で初制覇を狙う。(恩田 諭)