◆W杯アジア2次予選 日本―モンゴル(10日、埼玉スタジアム)

 サッカー日本代表は9日、W杯アジア2次予選のホーム開幕戦となるモンゴル戦に備え、埼玉スタジアムで前日の公式練習に臨んだ。負傷のエースFW大迫勇也(29)=ブレーメン=が不在の中、森保一監督(51)は、前線にFW永井謙佑(30)=F東京=、MF伊東純也(26)=ゲンク=のスピードスターを配置し、ホームで勝ち点3を奪う算段。発足以降、課題だった大迫不在時の解決策を「スピード」「裏」に求める。

 FW大迫不在をスピード解決する。開幕のミャンマー戦で白星発進し、迎えるホーム開幕のモンゴル戦。森保監督は「勝ち点3を取れるように勝利を目指して戦いたい」と見据え、エース不在を補うために「選手たちにはアイデアを複数持って相手が嫌がる攻撃をしていくこと(と言った)。賢く、かつハードにプレーしてもらいたい」と指示を出した。

 焦点は、大迫不在時の戦い方に尽きる。主に1月アジア杯では大迫の出欠場によって、試合内容が大きく振れた。今の日本には、このレベルで2列目を生かすポストプレーを実践できるFWはいない。同じサッカーを展開することは不可能に近く、考え方を変える必要があった。そこで森保監督がモンゴル戦で試す可能性があるのは、スピードによる解消プランだ。

 JリーグNO1の快足FW永井を1トップ、右MFには抜群の初速を誇るMF伊東の“ダブル・フェラーリ”という攻撃陣。主力の大迫、MF堂安がキープ力を生かして時間をつくり出すタイプとするなら、2人は時間を短縮してゴールに迫る。真逆の発想だ。左MF中島の突破力を生かし、右のスペースを伊東が使う。またはアバウトなサイドや裏へのボールに永井が追いついて、ゴールに絡む。新たな形から得点を狙う。

 ハリル・ジャパンで臨んだロシアW杯アジア予選開幕のシンガポール戦(15年6月16日・埼玉)では0―0に終わっている。悪夢を教訓に、森保監督は「入らないこともあるのがサッカー。そこに焦らないように、焦って相手に隙を見せることが、ないように」と話した。心は安全運転、攻撃は猛スピードで。新オプションで開幕2連勝を目指す。(内田 知宏)