8日に行われた全日本テコンドー協会(金原昇会長)の理事会で、金原会長と反社会勢力との関わりについて同協会のコンプライアンス委員会に事実関係の調査を依頼した高橋美穂・アスリート委員長(同協会理事)に対し、「会長が(高橋氏を)刑事告訴することが決まっている」という趣旨の発言を協会顧問の1人がしたことが、複数の関係者の話で明らかになった。

 反社会勢力との関わりが週刊誌などで報道されたことを受け、高橋委員長が依頼した調査は、9月30日付で受理されている。関係者は「何かを言うと告訴をちらつかされるということ。これが恐怖政治だ」と話した。金原会長は理事会後の記者会見で反社会勢力との関わりは否定している。

 「刑事告訴」発言を境に、高橋委員長の顔色は変わり始めたという。理事会終了予定を約2時間過ぎた頃、途中退室した高橋委員長は廊下で倒れ、過呼吸で救急搬送された。

 強化方針などを巡り、協会と日本代表選手らが対立している中、8日の理事会では、代表コーチ3人の一新を決定。1992年バルセロナ五輪代表で、選手の声を代弁してきた高橋委員長が「この理事会では選手の要望に応えられない」と総辞職を主張したが、反対意見が多かった。