東京と北海道の行き来は気温差に参る。10月にも関わらず、東京は夏日はもちろんのこと、30度を超える日もある。一方、北海道の朝晩の気温は1ケタを示す日もある。秋が深まるとともに、ホッカイドウ競馬のクライマックスも迫る。

 2歳牝馬による唯一の交流重賞、報知新聞杯第22回エーデルワイス賞・交流G3が10日、門別競馬場で行われる。中央勢4頭もすでに門別競馬場に入厩。環境に慣れている段階だが、キャリアが浅い2歳牝馬の長距離輸送は、かなり酷なのも確か。今年もホッカイドウ競馬勢が優位とみている。

 今季の能検初日となる3月14日に一番時計をマークしたアザワク(北海道・角川秀樹厩舎)は、函館2歳Sに挑戦した時も穴人気したほど。初芝、長距離輸送による馬体減など厳しい条件がそろって12着に敗れたが、門別に戻った前走では、スタートで大きくつまずきながら力の違いで差し切った。ダートでは底知れぬ実力を備え、前走の末脚を見ると距離延長にも難なく対応できる可能性は高い。

 アザワクとともに、門別では無敗を誇るプリモジョーカー(北海道・同厩舎)もチャンス十分。前走のリリーCは、前半3ハロン34秒9のハイラップを押し切り、重賞初Vを飾った。道悪が残る馬場も快速馬には有利に働き、打倒アザワクの筆頭格となる。

 中央勢では、中山での未勝利勝ちが鮮やかだったデビルスダンサー(美浦・奥村武厩舎)に魅力を感じる。最内枠をいかにさばくかがポイントとなるが、中山ダート1200メートルの勝ち時計1分12秒4は優秀で、控える競馬で結果を出した点も評価できる。手綱を執る藤田菜七子騎手は、7月24日に門別で行われた中央交流リゲル特別でコパノジョウオーに騎乗し鮮やかに差し切っている。馬場への適応力と新人時代から様々な競馬場で騎乗した経験が、今年の飛躍にもつながっているはずだ。2日の東京盃に続く2週連続重賞Vへ期待が膨らむ。(競馬ライター)