強化方針などを巡って選手との内紛が起きている全日本テコンドー協会が8日、都内で理事会を開催した。当初の予定を大幅に超え、約6時間のロングラン。協会の抜本的改革を訴えていた2000年シドニー五輪銅メダルの岡本依子副会長、高橋美穂アスリート委員長から金原昇会長(65)ら理事の総辞職が提案されたが、他の理事の反対で“クーデター”は失敗に終わった。強化委員会のメンバーが一新されるなど改革への動きもみられたが、選手からは落胆の声が上がった。

 理事会の結果を受けた選手サイドからは“想定内”の結果に失望の声が上がった。ある男子の有力選手は“トカゲのしっぽ切り”にも見えるコーチ陣の刷新について「無責任ですね」と切り捨てた。期待したのは金原会長らトップの人心一新。「こうなるとは予想していたが、この体制を続けてきた会長が責任を取らずに、下の人間だけを辞めさせるのはどうなのか。会見でもあそこまで自分たちを正当化するとは」と疑問を呈した。

 岡本、高橋の両氏に同調する理事がいなかったことにも「5人くらいは味方をしてくれると思ったんですが。ショックです。期待外れですね」と話した。他の選手も「あり得ない」と憤っていたという。今後は両氏とも相談して方針を決めていく予定。金原会長へのメッセージを聞くと「人として、なぜまだその座を守ろうとするんですか?」と辛らつだった。