「フェニックスリーグ、広島3-0ハンファ」(8日、天福球場)

 若鯉が南国から佐々岡新監督へ猛アピールじゃ!広島は8日、日南市の天福球場で行われた「みやざきフェニックス・リーグ」の韓国・ハンファ戦で、4投手の継投によるノーヒットノーランをマークした。遠藤淳志投手(20)、平岡敬人投手(24)、島内颯太郎投手(22)、塹江敦哉投手(22)がそれぞれ無安打無失点。来季新体制へ向けて、さらなる技術向上を図る。

 ズバズバと封じ込んだ。相手のスコアボードには0が並び「H」ランプを1度もともらせない若鯉たちの快投。先発した遠藤は3回をパーフェクトに抑え、「いい球を投げられたのが良かったのかなと思います」とうなずいた。

 テーマの一つである直球を中心に、遠藤は毎回の計5奪三振。最速は144キロながら球速以上のキレを見せた。今季中継ぎで34試合に登板した右腕は来季の先発再挑戦へ上々の一歩となったが「上で先発として投げるためにやっている。もっと厳しくいきたい」と手綱を引き締めた。

 2番手・平岡は2イニング目の五回1死から四球を与えたのみ。プロ入り後最速の151キロもマークし「(球を)たたけていたし、納得のいく球もあった。継続できればいい」。3番手・島内は六回に1四球を出したが、2回を投げ計3三振。塹江も力強い直球を中心に2回完全投球でねじ伏せた。

 前日、佐々岡新監督が就任。来季へ向け、投手陣の再整備も懸案事項の一つとなっている。昨年は2軍で、今季は1軍で指導を受けた遠藤は「去年2軍で見てもらって、いい方向に行けるきっかけを作ってもらったりした。変わった自分を見せたい」と語っており、島内も「一からのアピール」と闘志をみなぎらせている。

 投手陣は技術向上がメインテーマとなっている今回のフェニックス・リーグ。イニング数は全員短いが、3試合に1回登板が回ってくる形となっている。登板した日も試合後は各自ネットスローなどを行い、登板日以外はブルペンでの投球練習を中心に腕を振り込む日々だ。

 小林2軍投手コーチはこの日の4投手について「それぞれが指にかかったいい球を投げてくれたので、継続してほしい。1人でも2人でも上(1軍)の投手に勝負を挑める選手が出てくればいい」と期待した。「毎日が戦い。来季の開幕の時に自分の名前が(ローテに)入っていればいいと思っている」と遠藤。来季飛躍への道を、ひたすら走り続ける。