「秋華賞・G1」(13日、京都)

 時として大波乱が巻き起こる牝馬三冠最終戦。今年は桜花賞馬、オークス馬ともに不在とあって、その可能性は十分に考えられる。全2勝がダートと“格下感”は否めないトゥーフラッシーだが、近走は芝でも古馬に食い下がり、差のない競馬をしている。メンバー最多20戦という豊富なキャリアを生かした激走がないか-。

 牝馬三冠最終戦は、忘れた頃に歴史に残る大波乱が巻き起こってきた。中でも、いまだに語り草なのが平成最初となった1989年のエリザベス女王杯。関西テレビの名実況で知られる杉本清アナウンサーをも動揺させたサンドピアリスの大激走。単勝4万3060円は、今でも破られていないG1における単勝最高配当となっている。

 それまでに挙げた2勝はいずれもダート。ダービー馬カツラノハイセイコを出してはいたが、父ハイセイコーという血統背景も地味に映る。単勝20番人気(20頭立て)は、結果を見た後から馬柱を見返しても、仕方なしというところだろう。

 あれからちょうど30年がたった今年、似た境遇の馬がエントリーしてきた。トゥーフラッシー。ここまでダートで2勝。父ブラックタイドは、キタサンブラックがほぼ1点豪華主義で、他にG1馬は出ていない。

 福島で2勝目を挙げた後は、2勝クラスを4戦。うち3戦で掲示板に入り、地力を蓄えている。芝の前走も、イン詰まりの惜しい4着だった。今回は中1週のローテだが、状態は良さそうだ。

 「カイバをよく食べている。メンタルが強いね。ダートでも走るが、芝の走りもいいよ。スタートが良くて競馬が上手。立ち回りがうまいので京都の内回りも合っているでしょう」と高市師は強気の姿勢を見せる。

 平成の始まりに打ち立てられた大穴伝説。元号が変わった令和の初めに、歴史は繰り返されるかもしれない。