◆卓球 ワールドツアー ドイツ・オープン第1日(8日、ドイツ・ブレーメン)

 男子シングルス予選1回戦が行われ、12歳の松島輝空(そら)=木下グループ=は、世界ランク191位のバルチ・アレキサンダー(23)=スロバキア=に1―4で敗れた。

 松島はサーブで翻弄し、第1ゲームを奪ったが、次第に体格で勝る23歳のパワーに押し込まれた。バックハンドでノータッチで抜くなど見せ場も作ったが、終盤はフォアハンドにミスも出て、逆転負け。「自分も悪くなかったけど、最後相手のパワーでねじ込まれた」と肩を落とした。

 ただ、収穫の多い2大会となったことは確かだ。小学6年ながら、シニアのツアーに2週連続で参戦。前週のスウェーデン・オープン(OP)では念願の初勝利をマークし、「うれしかったです。自分のプレーができたし、相手に打たれたボールでも対応できて、それが良かったと思います」と喜んだ。2週連続の初戦突破とはならなかったが、海外選手との戦いを通じて「みんな威力があって、自分のボールでもカウンターされるっていうのが良く分かりました」とシニアのレベルも肌で感じた。

 ベンチに入った男子日本代表の倉嶋洋介監督も、改めて素質を高く評価した。「ある程度持てる力は出せたんじゃないかなと思いますし、時折すごいボールも入っていた。ただ、力で持っていかれるとどうしようもないところがあった。あの年齢であっても、テクニックだけじゃなくパワーでの点数の取り方も覚えていかないといけないが、やっぱり持っているものは素晴らしい。東京の次の五輪を目指して頑張ってもらいたい選手の一人」。サーブを生かした3球目攻撃や台上技術の強化、チキータの習得など課題を挙げ、今後もタイミングを見てシニアの大会にも派遣する考えだ。

 松島は次戦は23日からのワールドカデットチャレンジ(ポーランド)に出場する。昨年は団体と男子ダブルスで優勝。シングルスは4位だった大会で「優勝する」と意気込んだ。