<みやざきフェニックス・リーグ:ハンファ0-3広島>◇8日◇天福

先発アピールだ! 広島遠藤淳志投手(20)が8日、「みやざきフェニックス・リーグ」の韓国ハンファ戦に先発し、3回無安打無失点と好投した。

今季登板34試合はすべて中継ぎだったが、来年は先発ローテーション入りを目指す。強い覚悟を持って同リーグに参加している右腕の毎回5奪三振の完全投球から、平岡、島内、塹江とつないで無安打無失点が達成された。

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韓国ハンファ相手に力の差を見せつける投球であり、マウンドでの立ち居振る舞いだった。先発へのこだわりを公言する遠藤が有言実行の姿を見せた。最速は144キロも球に切れがあり、両サイドを突いた。3回まで毎回の5奪三振。1人の走者も出さない力投で、4投手による無安打無失点リレーの流れをつくった。

「細かく高いレベルで、もっと自分に厳しくできれば。上の先発で投げるためにやっている」。

明確な目標を掲げているから、目先の結果に一喜一憂しない。シーズン終了後から「来年は先発で投げたい」と力強く言い続けてきた。プロ初登板やプロ初勝利を記録した今年、登板34試合はすべて中継ぎ。2軍では先発で5試合連続100球以上、1試合最多130球も経験している。久しぶりに先発したこの日は当初の予定通り3回、42球で降板。一定の手応えも、満足感はなかった。

みやざきフェニックス・リーグ期間中はリリース後に踏み込んだ左足が後ろに動く癖の修正に取り組み、球威向上を目指す。「(真っすぐの)球威と質を上げられれば、誰にも打たれないと思う。そこは強い気持ちを持って練習に取り組んでいる。高いレベルで野球をやりたい」。強い意欲が練習へと駆り立てる。実戦だけでなく、ブルペンでの投げ込み、さらにはネットスロー。練習後には映像で確認するなど研究に余念がない。

ライバルは同世代だけではない。1軍の先発陣全員がライバルだと思っている。「すごい人たちばかりなので、その人たちを上回るような投球をしないと、確実に先発ローテーションに入ることはできないと思う。その人たちより、という気持ちで日々戦っていかないと。毎日戦いだと思っている。来季の開幕のときに(先発ローテに)自分の名前が入っていればいい」。入団1年目の昨年は当時2軍投手コーチだった佐々岡新監督の指導を受け、今年の飛躍につながった。「チルドレン」の遠藤がさらなる成長で新体制を支える。【前原淳】