急性胆管炎による敗血症で亡くなった金田正一さん(享年86)宅には8日までに、続々と球界OBが訪れた。その話からは、生前の400勝左腕の偉大さや人柄が改めて伝わる。

 元日本ハム監督の大島康徳氏(68)は金田さんの武勇伝に思いをはせた。「夏場に汗が染み込んだアンダーシャツでボールを投げた際に、汗がしぶきとなって虹ができた」と引退後の本人から聞いたという。

 今ほど機能性に優れたウェアが多くなかった時代。それでも、巨人のV9の礎を築いた「カネやん」の猛練習っぷりと、400勝を達成した左腕の振りの強さがうかがえるエピソードだ。

 大島氏は打者だったが、投手のことについて聞くと「何でも教えてくれた」という。豪快で、常に元気だった故人の人柄がにじみ出る。この日までに自宅には、通算2062安打を記録した谷沢健一氏や国鉄(現ヤクルト)時代のチームメート・徳武定祐氏も訪問した。(中間 卓也)