サッカー・Jリーグ1部(J1)の湘南ベルマーレは8日、曺貴裁(チョウキジェ)監督(50)の退任を発表した。同監督は、選手やチームスタッフにパワーハラスメントを繰り返していたとして、4日にJリーグから公式戦5試合の出場停止と譴責(けんせき)の処分を受けていた。湘南は独自の処分をせず、活動を自粛していた同監督に続投させる方針だったが、両者で話し合った末に退任を決めたという。

 クラブを通じて、監督は謝罪と一緒に、「受け手が感じる気持ちに深く寄り添い、共に歩んでいける真の強さを身につけたい」とコメントした。後任は未定。

 また、湘南は幹部への処分も発表し、水谷尚人社長と坂本紘司スポーツダイレクターを3カ月の減給50%、クラブから報酬を得ていない真壁潔会長は社長と同額を慈善団体に寄付する。

 曺貴裁監督は、コーチを経て、2012年から監督を務め、就任8年目だった。この間にJ1昇格3回、昨年にはルヴァン杯優勝に導き、選手育成の手腕が評価されていた。ボールを果敢に奪いに出る守りからゴールに直線的に向かう「湘南スタイル」を作り上げ、クラブを象徴する存在だった。