日本代表は7日、22年カタールW杯アジア2次予選・モンゴル戦(10日・埼玉)、タジキスタン戦(15日・ドゥシャンベ)に向けた合宿を、さいたま市内でスタート。練習途中で合流したMF久保建英(18)=マジョルカ=を含む14人が調整した。森保一監督(51)は、W杯で快進撃を続けるラグビー日本代表の「犠牲心」に感銘。森保ジャパンの軸でもある、全員でチームのために戦う姿勢を再認識し、ジョセフ・ジャパンに続くことを誓った。9月にミャンマーを下した日本は1戦1勝でF組2位につけている。

 ラグビー日本代表の熱い戦いに、森保監督も心を揺さぶられた。試合はチェックしていることを明かし、「すごいですね。犠牲心と一つのボールをみんなでつないでいく、みんなでチームのために仲間のために戦うというか、つぶれて、お互いを生かしていくみたいなところは我々もやっていきたいところ」と深く感銘を受けた。

 サッカー日本代表監督時代の岡田武史氏も、ラグビーの早大や元日本代表を率いた故・大西鉄之祐さんの理論「接近・展開・連続」を基に、「接近・展開・継続」というキーワードを提唱した。「接近」した間合いで細かく、正確な技術を発揮する。素早く、ダイナミックに「展開」する。持久力を武器に「継続」したプレーをする。体格で外国人選手に劣る日本人が、世界で戦うために打ち出した方針。サッカーとラグビーの共通する部分だ。

 日本人の長所を生かし、組織力で世界を戦おうとする森保ジャパンにとって、ジョセフ・ジャパンの戦いぶりはまさにお手本だったに違いない。「お互いの距離感やテンポを速くするとか、距離感を良くして相手を潰していく、相手を揺さぶっていくとかは同じ。日本の良さや武器を発揮するという意味では共通点はあるな、という見方です」と指揮官。3連勝と目に見える結果を残していることも背中を押されたはずだ。

 この日の練習前には「まずはモンゴル戦に向けて勝負できるように、個人のベストとチームのベストを作っていこう」と声をかけた森保監督。9月の試合ではメンバーを固定したが、今回はエースFW大迫が不在とあって「実際にやるかどうかは別として、常にいろんなバリエーションを考えている」と示唆した。格下相手に負けは許されない国内でのW杯予選初戦。「ONE TEAM」で、今度は自分たちが日本を沸かせてみせる。(種村 亮)