広島・佐々岡真司投手コーチ(52)が7日、広島の新監督に就任した。監督要請を受諾し、推定7000万円の単年契約を結んだ。背番号は「88」。マツダスタジアムで記者会見に臨み、カープ伝統の守り勝つ野球に佐々岡色を加えると宣言。投手、野手が一体となって、来季のV奪回と日本一を目指す。

 カメラのシャッター音が響き渡る中、赤いネクタイを締めた佐々岡新監督が会見場に腰を下ろし、やや緊張した面持ちで「このたび広島東洋カープの監督をすることになりました、佐々岡です」とあいさつ。V奪回と日本一を誓うと、「全身全霊を込めて務めさせていただきます」と力強く抱負を語った。

 4日に球団から監督就任要請を受け、一晩悩んだ。「本当にありがたい」という感謝と「自分でいいのか」という不安。広島ひと筋23年。“カープ愛”が不安を打ち消してくれた。

 「プロ野球界でもそんなにできない仕事。まして好きな球団でできるという喜びの方が自分の中にあります。この球団にまだまだ恩返ししたいと。監督をしっかりとやっていきたいと思います」

 最愛の家族も背中を押してくれた。自宅で監督要請を告げると、妻、息子、娘は「冗談じゃないの!?」とびっくり。それでも覚悟を決めた瞬間から「どんなことがあろうと、何を言われようと家族はしっかり守る。応援するよ」。佐々岡家の主として、奮い立たないはずがなかった。

 新監督が掲げる野球はシンプルだ。「野球というのは1人でできるもんじゃない。投手は野手に助けられ、野手も投手のためという気持ちでね」。カープ伝統の「投手を中心とした守り勝つ野球」を継承しつつ、「みんなで1つの目標に向かって勝った喜び負けた悔しさを味わう。愛されるチームにしたい」。明るく、厳しく。真っ白なキャンバスに佐々岡色を加えていく。

 投打の課題には勝ちパターン継投の構築とクリーンアップの固定、長打による得点力不足解消を挙げた。キーマンには「大瀬良、会沢、菊池涼、鈴木」を指名。球団では1967年長谷川良平監督以来の投手出身監督も「コミュニケーションを取りながらやるのが自分のスタイル」と穏やかに言った。どんな逆風も荒波も乗り越える。9日に始まる秋季練習から「佐々岡丸」が勇ましく出航する。