「凱旋門賞・仏G1」(6日、パリロンシャン)

 最後の直線、スミヨンのアクションに何とか応えようとしたキセキだが、前との差はどんどん開いていく。日本馬最先着とはいえ、完敗の7着。何も見せ場をつくることなく終戦を迎えた。

 「ずっと勝ち馬の隣を走っていて、3~4角まで順調だったけど、直線でスピードを上げることができなかった」とスミヨンは振り返る。やや遅れ気味のスタートから道中は中団の内。「思った競馬じゃなかった。ちょっと後ろだった」と角居師が回顧するように、理想の好位ではなかったにしろ、あまりにも希望の持てない負け方だった。

 「この粘り強い馬場はキセキには適していなかった」と鞍上が敗因を挙げれば、「この馬場を走るとすれば、馬が大き過ぎたかも」と指揮官も眉間にしわを寄せる。レース後はすぐに息が入ったといい、全力を出せたとは到底言い難い。

 「私はあまりチャンスはないですけど、日本の馬が勝てるように、チャレンジしてくれることを期待しています」。2021年2月で勇退する師にとって、再び挑戦できるとすれば来年のみ。パリロンシャンの地に立つのはサートゥルナーリアか、それともキセキを含めた別の馬なのか-。限られた時間の中で、悲願を成就すべく全力を注いでいく。