◆第72回秋季北海道高校野球大会 ▽1回戦 札幌国際情報12―2滝川西(7日・札幌円山)

 夏の南北海道大会準Vで秋は18年ぶり3度目出場の札幌国際情報が19安打12得点。強打で滝川西を12―2で下した。

 マウンドではエース右腕・原田航介主将(2年)が滝川西を8回被安打5、2失点に抑えると、続いて登板した右のアンダースロー、嘉藤孔明(同)が高校公式戦初登板で最終回を0封。投打のかみ合った今大会有力候補の一角が快勝発進した。

 札幌国際情報の“隠し球”がそのベールを脱いだ。178センチの嘉藤は、まるでマウンドの土をすくうかのような超アンダースロー。長い腕を地面すれすれにしならせ、最速102~3キロほどの直球と90キロ前後のスライダーなどで相手打線を幻惑した。高校公式戦初登板で「甘くなった」と2安打は許したが、最後はきっちり試合を締めた。

 元々オーバースローの投手だったが「球速が速くなくて…」と中3でサイドスローに転向した。自身の強みを模索していた高1の冬に、人気野球漫画「ドカベン」の里中智(明訓高校-千葉ロッテマリーンズ-東京スーパースターズ)からヒントをもらい、リリースの位置をさらに下げたところ、これが奏功。夏休み中の北海高との練習試合では7者連続三振を奪うなど存在感を高め、この秋、初ベンチ入りをつかみ取った。

 今夏は南北海道大会決勝で北照に延長14回、3―4で敗れ惜しくも甲子園初出場を逃した。悔しさを糧に、新チームはセンバツ切符を目指している。夏も原田主将が1人で投げ抜く試合が多かったチームにあって、有倉雅史監督(52)も「相手に応じて(原田)航介の負担も減らせる。(嘉藤の投げ方は)打ちづらそうですよね(笑い)」と新戦力の台頭を歓迎する。

 秋の全道では初出場で4強入りした1999年以来の初戦突破。2回戦では鵡川と激突する。「頂点まで1週間で5試合を戦わなきゃいけない。ブルペンでもマウンドでも、自分のできることをやって貢献したい」と嘉藤。札幌国際情報ナインが、一丸で夏の雪辱を果たしにいく。