「セCSファーストS・第2戦、DeNA6-4阪神」(6日、横浜スタジアム)

 2本の安打も、一時同点とする適時打も、敗戦の前に意味は持たない。阪神の上本は最後まで厳しい表情のまま、足早にチームバスに乗り込んだ。だが、ナインの気迫を体現した一打は、負けられない第3戦へとつながる。

 「状態は分からないです」。六回だ。差は1点。2死三塁で打席に立つと、追い込まれてからの4球目、外寄りの139キロを捉えた。左手一本で振り抜いた打球は、しぶとく三遊間を抜ける。一塁ベース上から控え目に、ベンチに向けてガッツポーズだ。

 五回には青柳の代打で中前打。2得点の口火を切る安打となり、ファーストSでは4打数3安打と輝きを放っている。「気持ちは一緒です」。言葉少なに、命運分かつ第3戦へ気を引き締めた。頼もしい切り札がチームを支える。