◆明治安田生命J2リーグ第35節 金沢2―3甲府(6日・石川西部)

 ツエーゲン金沢はホームで甲府と対戦し、2―3で逆転負けを喫した。先制を許したが、前半32分にFWクルーニー(24)がPKを決め同点。さらに同38分にはFW垣田裕暉(22)が一時は逆転となるゴールを決めたが、元J1得点王の甲府FWピーター・ウタカ(35)に2ゴールを許し万事休した。今季3度目の連敗となり、J1昇格プレーオフ(PO)出場が遠のく黒星となった。

 敗戦が告げられると金沢イレブンはがっくりと肩を落とし、膝に手をついた。一時は逆転しながらも、計3失点で連敗。柳下正明監督(59)は「いろいろな意味でもったいない試合だった。十分に勝ち点を取れるチャンスがあった」と残念そうに語り出した。

 その言葉通り、主導権を握る時間帯はあった。前半28分に、2015年まで金沢に在籍した甲府FW佐藤和弘(29)に先制を許したが、すぐに逆襲に転じた。同32分、相手のハンドで得たPKをクルーニーが落ち着いて決め同点。その6分後にはゴール前でこぼれ球を拾ったMF清原翔平(32)のパスを、垣田が流し込み逆転した。

 だが後半は甲府が金沢ゴールへ襲いかかった。同4分にウタカに同点弾を許すと、同30分には強烈なミドルをたたき込まれ、元J1得点王の個人技を見せつけられた。金沢も攻勢に出たが、ゴール前の精度を欠き3点目は奪えなかった。“空砲”に終わった垣田は「勝ちを落とした感じ。こういう試合を取らないと上にはいけない」と唇をかんだ。

 柳下監督は「一人ひとりが自分の持っている力を100%出せればどことやっても勝ち点3を取れるのだが…。ミスに対して厳しさを持ってほしい。自分たちへの評価が、砂糖に蜂蜜をかけたくらい甘い」と奮起を促した。

 勝ち点は50のままで、残り7試合でPO圏の6位・甲府とは7差。手痛い1敗となったが「厳しい状況になったが、まだ下を向くところじゃない。全部勝つつもりで行く」と垣田。悔しさをバネにしていくしかない。(三須 慶太)