プロ野球で唯一の400勝を達成するなど史上最高の左腕投手と呼ばれ、ロッテで監督も務めた金田正一(かねだ・まさいち)さんが6日午前4時38分、急性胆管炎による敗血症のため東京都内の病院で死去した。86歳。愛知県出身。喪主は長男賢一(けんいち)氏(58)。通夜・告別式は近親者のみで執り行う。後日「お別れの会」を行う予定。岡本綾子氏が親交のあった金田正一さんを悼んだ。

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 東海クラシックが50回大会ということで、テレビ中継のゲスト解説に呼ばれました。40回大会の時もゲスト解説を務めたのですが、その大会で優勝したのが18歳の「遼くん」。それが今はもう立派な28歳の「石川プロ」。時の流れの早さを感じます。

 大会を主催する東海テレビさんから「60回までやりますから、青木さん、岡本さん、10年後に会いましょう」って言われて、青木さんと「私たち10年後に(解説で)しゃべれる?」なんて冗談を言い合ったんですけど、大会を大切にされているのが本当にうれしい。東海テレビさんは女子ツアー(デサントレディース東海クラシック)も主催してくれていますし、ありがたいことです。

 50年も大会が続いていて、半世紀も前からプロアマ戦が行われている。スポンサーと協会、選手が持ちつ持たれつの関係を築き、日本には日本のゴルフ文化が根付いています。これは海外のゴルフ界ではまねできないもの。日本のゴルフ文化を大切にして、これを続けていくことが大事だと思います。

 さて、元プロ野球選手の金田正一が亡くなられました。金田さんとは日本でも海外でもたくさん一緒にゴルフをしたし、優しい方で昔からとてもよくしてもらいました。金田さんに「頑張れよ」「ちゃんとやれよ」って言われると、何だか能力的に認められた気がして、「よしっ」て元気が出たものです。

 私には印象に残っている金田さんの言葉があります。「俺だって大リーグに行きたかったんだ」。あれは80年代後半、私が米ツアーで戦っていたころ。誰もがアメリカンドリームを目指していた時代です。でも日本球界の圧力もあり、夢はかなわなかったそう。金田さんはスタミナもあったし、何より肝っ玉が強い。向こうでも記録を作ったでしょうね。

 金田さんは野球人生を全うした人。一人でも目標意識を持って、自分の人生を築いていける人でした。年をとるってつらいことですけど、“重い”ものもあります。金田さんのように、亡くなった時にいい話を、たくさんの人に語り継いでもらえる人生でありたいと思います。

 謹んでご冥福をお祈りします。合掌。