◆第72回秋季関東地区高校野球山梨大会 最終日 ▽決勝 山梨学院8―5駿台甲府=延長10回=(6日、山日YBS球場)

 今夏の甲子園に出場した山梨学院は、駿台甲府を延長10回の末に下し、3年ぶり7度目の優勝を飾った。

 同点の延長10回無死一塁で、代打・河野修慈外野手(2年)が左翼へ決勝2ラン。「詰まったかなと思ったけど、意外と伸びてくれて良かった」と笑顔で振り返った。

 背番号7だが、5日の準決勝(対甲府工)で左前打を後逸するなど守備でミスがあり、この日はスタメンを外れていた。「守備でやらかしてしまったので、打って返せて良かった」と河野。187センチ、86キロの右のスラッガーが、高校通算8号、公式戦1号で挽回した。

 起用が的中した吉田洸二監督は「レフトへ風が吹いていたし、相手投手が河野のスイングの軌道に投げていた。『本塁打だ。レフトへ高いフライを打ち上げろ』と(代打に送り出した)。代打に本塁打を狙わせて本塁打になったのは、監督をしていて初めてだと思う」と話した。

 期待に応えた河野は、臨時コーチを務める横浜高の元野球部長・小倉清一郎氏の指導で、左翼に引っ張る練習をしてきたという。「センターは深くてなかなか本塁打にならないが、レフトなら本塁打になる」。大一番で練習の成果を発揮した。

 長崎・佐世保市出身。133キロ右腕は投手として山梨学院に来たが、新チームになり、得意の打撃を生かすため野手に専念。チームは3季連続で甲子園に出場も、河野はまだ甲子園メンバーに入ったことがない。山梨1位で臨む、来春のセンバツにつながる秋季関東大会(19日開幕、群馬)へ「関東でいい結果を残して、チーム全員でセンバツに行きたい。つなぐ打撃を心掛けて、それが本塁打になればいいなと思います」と、目を輝かせた。