フランス競馬の第98回凱旋門賞(GI)は6日、パリロンシャン競馬場の芝右2400メートルで行われる。英国馬エネイブル(牝(めす)5歳)が史上初の3連覇を達成するかが注目の的だが、日本からもキセキ(牡(おす)5歳、栗東・角居勝彦厩舎(きゅうしゃ))、フィエールマン(牡4歳、美浦・手塚貴久厩舎)、ブラストワンピース(牡4歳、美浦・大竹正博厩舎)のGIトリオが出走する。日本中央競馬会(JRA)はインターネット投票とキャッシュレス投票のUMACAで同レースの馬券を発売する。発走は日本時間午後11時5分の予定だ。(有吉正徳)

■欧州歴代最高の牝馬

 100年ちかい歴史を持つ凱旋門賞で、どんな馬も達成したことがない3連覇という記録に英国調教馬エネイブル(牝5歳)が挑む。

 4歳だった昨年は脚のけがに苦しんだ。2017年10月に凱旋門賞初制覇を果たした後、11カ月も戦列を離れた。復帰したのは凱旋門賞を1カ月後に控えた18年9月。前哨戦1戦だけで、凱旋門賞2連覇をやってのけた。

 それに比べると今年は順調だ。7月に復帰戦を白星で飾ると、ここまで3戦3勝。前走のヨークシャー・オークスではライバルのマジカルに完勝。このレース内容が認められ、国際競馬統括機関連盟(IFHA)は128ポンドのレーティングを付け、世界ランキングは2位から1位と上昇した。

 通算14戦13勝。17年5月から続く連勝は「12」になった。このうちGIレースは10勝。欧州歴代最高の牝馬といっていい。

 コンビを組んでから一度も負けたことのない主戦のランフランコ・デットーリ騎手(48)は「これまで乗った馬で最強。どんな距離でも対応できる」と話している。

 おそらく今年の凱旋門賞が、現役最後のレースになる。凱旋門賞で2連覇した馬はエネイブルを含めて過去に7頭いるが、3連覇はゼロ。引退の花道を大記録で飾りたい。

〈エネイブル〉 牝5歳。2014年2月12日、英国生まれ。父ナサニエル、母コンセントリック(母の父サドラーズウェルズ)、通算14戦13勝。主な成績=17、19年キングジョージ6世&クイーンエリザベスS1着