来春のセンバツ出場権をかけた第72回秋季全道高校野球大会(札幌円山ほか)がきょう6日、開幕する。5日は出場全20校が札幌円山、麻生両球場で公式練習を行った。ラグビー日本代表主将リーチ・マイケル(30)=東芝=の母校で、2年ぶり3度目出場の札幌山の手は、8日の2回戦で武修館―帯広農の勝者と対戦。全校応援ではラグビー部がニュージーランド代表の試合前の儀式「ハカ」を披露予定。後押しを受け05年の16強超えを狙う。

 「ファイト~一発!」とばかりに、札幌山の手ナインが雨中の円山へ元気よく飛び出した。ノック中心に20分を目一杯使い、動き回った。「守備からリズムが山の手野球。試合も粘り強く戦う」。主将の泰地優人捕手(2年)は息巻いた。

 同校で育ったリーチ(07年卒)はラグビーW杯初の決勝T進出へチームを引っ張っている。今年4月には母校で講演。スマホに夢中になりがちな高校生を前に「努力の時間を作る、人と対話する」大切さを説いた。野球部は早速実践。全体練習後にスマホチェックする部員もいたが、すぐ自主練習ができるようになった。

 集中力を高めて迎えた秋の地区大会では、3回戦(延長15回5〇4北星学園大付)、代決(2〇1札幌静修)と接戦での勝負強さを発揮。部員間で「攻撃の弱さ」もあぶり出し、朝の打撃練習も開始。講演時にリーチの娘の子守を託されたと笑う原昇平監督(36)も「生徒の自主性がうれしい」と期待する。目指すは05年の16強超えだ。

 初戦の全校応援にはラグビー部も駆けつける。リーチの母国、ニュージーランドから留学中のヴェア・タモエフォラウ(3年)を中心に試合前に「ハカ」を行う。オールブラックスが試合前に見せるパフォーマンスだが、由来はマオリ族が戦いの前に士気を高める舞踊。「リーチさんやラグビー部の力も借りて勝ち進みたい」と泰地主将。札幌山の手が“スクラム”を組み、快進撃を狙っていく。

(川上 大志)