◆J1第28節 G大阪5―0札幌(4日、パナソニックスタジアム吹田)

 序盤から嫌な感じがするなと思っていたG大阪戦だったが、その通りの結果になってしまった。いつもの札幌は全体をコンパクトに保っているが、DFが普段より下がったことで互いにスペースが出来ていた。1メートル守備が下がれば相手のスピードは上がるし、個の能力のあるG大阪に簡単にプレーさせてしまっては、当然厳しい流れになる。

 開始4分にアデミウソンにDF裏に抜け出され、ループシュートを放たれた場面があった。それがラインが下がる伏線になった感じだが、勇気を持って後ろが上がるか、それが出来ないのなら、下がってカウンター狙いにするべき。前と後ろでやりたいことが違うという中途半端な状態になっていたし、いつもならチャナティップがうまく中盤でキープしたりすることで前後の間を補えていたが、試合前に右ふくらはぎを痛めて欠場したのも大きかった。

 個の力で劣っても、連動やカバーリングをしながら相手に時間やスペースを与えず、運動量で勝つのが今の札幌の強み。それなのに油断もあったのか、ドンと構えたため、スペースを与えてしまった。ハードに戦わず、相手を待ち受けるようなサッカーをしていては、力のある相手には勝てないし、こういう大敗も起こってしまう。(吉原宏太、1996~99年札幌FW)