◆巨人紅白戦 白組4―5紅組(5日・東京D)

 巨人は5日、クライマックスシリーズ(CS)最終ステージ(9日開幕・東京D)に向け、東京Dで2度目となる無観客の紅白戦を行った。白組の「4番・三塁」でスタメン出場した岡本は左腕の今村から右翼席へ先制3ランを放つなど、CSへスタンバイOKだ。一方、紅組の「4番・一塁」で出場した中島は右翼フェンス直撃の二塁打を放つなどマルチ安打の活躍。短期決戦前、最後の実戦でアピールに成功し、CSメンバーへ合流を決めた。

 逆らわず、はじき返した。それでも中島の打球は痛烈に、右翼フェンスを叩いた。2回先頭。マシソンの151キロ外角直球を捉え、二塁へ悠々と到達。「自然とそっちへ飛んでいる時は、(状態が)いい時」。代名詞と言える逆方向への長打が、状態の良さを物語った。

 再び先頭で迎えた4回にも、中前打を放つ。3日の紅白戦でも3打数1安打。2戦で計6打数3安打1四球とアピールに成功した。「この2試合では出せたと思う」とうなずいたが、吉報もすぐに舞い込んだ。

 1日から決戦に向けた練習再開に際し、原監督は2軍から4人の野手を招集してサバイバルをスタートさせた。この日の紅白戦を終え、CSメンバーの大枠が決定。野手は16~17人を登録見込みだが、中島が唯一の1軍昇格を勝ち取った。6日から人数を絞って最終調整が始まるが、指揮官は「一緒に参加してもらう。内容はずっといい。体も締まってる」と明言した。

 巨人移籍1年目の今季は不振に陥り、7月26日に登録を抹消されたままレギュラーシーズンを終えた。43試合、打率1割4分8厘の成績に、忸怩(じくじ)たる思いを抱えてきた。「出してもらえた時に全力を尽くしたい」。雪辱の場は、重圧のかかる短期決戦。経験豊富なベテランの復調は頼もしい限りだ。

(西村 茂展)