「フィギュアスケート・ジャパンオープン」(5日、さいたまスーパーアリーナ)

 日本、欧州、北米によるフリーのみのチーム対抗戦で行われ、18年GPファイナル女王の紀平梨花(17)=関大KFSC=は144・76点で女子3位だった。15歳のアレクサンドラ・トルソワ(ロシア)が3種類4本の4回転を着氷する衝撃の演技で160・53点の1位。男子は平昌五輪銀メダリストの宇野昌磨(21)=トヨタ自動車=が169・09点で2位だった。オープン大会のため、国際スケート連盟(ISU)非公認の参考記録となる。

 悩んでいた冒頭の4回転サルコーは「朝の練習でうまく着氷することが難しかった」と回避。紀平は3回転で演技をまとめた。トリプルアクセルは2本成功。「きれいに決められたのはよかった」と語ったように、演技自体は悪くなかった。

 ただ、数年先の未来からやってきたかのような衝撃を見せつけられた。ロシアのトルソワが3種類4本の4回転を着氷。驚異の2戦連続160点超えに、会場はどよめいた。この日は15・77点差。互いの自己ベストは9・06点差と、いよいよ4回転がなければ戦えない日がやってきた。

 9月初旬に痛めた左足首の状態がよくなく、最近までジャンプの練習量を制限していたが、危機感も当然あるだろう。4回転サルコーは実戦導入を回避し続けているだけに「もっと練習をしないと。ケガをしっかり治して、練習で全力を出せるように」とかみしめるように語った。「北京五輪では必ず4回転を入れられるように」。自分を見失わず、着実に進化するしかない。