<プロボクシング:ノンタイトル10回戦>◇5日◇東京・後楽園ホール

前日本フライ級王者中谷潤人(21=M.T)が元世界王者との世界前哨戦を制した。元IBF世界ライトフライ級王者ミラン・メリンド(31=フィリピン)と対戦。初回から実力の違いを見せ、レフェリーストップによる6回2分2秒TKO勝ちで、デビュー20連勝(15KO)を飾った。

経験豊富な元世界王者相手に作戦通り「序盤は慎重」だった。それでも身長差13センチを生かして、右ジャブで早々にペースを握った。3回からはセコンドに「強めに打っていけ」と指示されると、再三左ストレートを打ち込んで一方的展開に。左ボディーやロープに追い込んでコンビネーションで圧倒。6回に連打でぐらつかせると、即座にレフェリーが止めた。

「もう少しヒリヒリしたかった」と言うほど、まったくスキのない完勝だった。「パンチも当たったので楽しかった。自由にやれた。倒せなかったが、パンチをまとめて見せ場は作れた」。満面の笑みも「反省もある。満足するのは世界王者になってから」と油断はない。

すでにWBA2位、WBCとWBOは3位、世界ランク上位につける。八重樫を1回KOしている元王者を倒して実力も証明。「すごい自信になった。胸を張って世界に挑みたい」と目を輝かせた。