「大渦大賞・G1」(5日、鳴門)

 1号艇の田村隆信(41)=徳島・85期・A1=がインから堂々と押し切って1着。鳴門周年は初、G1は18年11月若松周年以来となる12回目、通算では56回目の優勝を飾った。2着には篠崎元志(福岡)、3着には徳増秀樹(静岡)が入った。

 ファンも本人も待ち望んだ瞬間が訪れた。田村が絶好枠から逃げて地元周年初制覇を果たした。これまで鳴門のG1では3回の優勝があったが、周年タイトルには縁がなかった。「勝てて良かった。周年は鳴門の歴史に残るので名前を残したいと思っていた」と、ホッとした表情で喜びをかみしめた。

 レースはインからコンマ13のトップSを決めて1Mを先制。「ターンを漏らしたし、硬くなっていた」と振り返ったが、一気に後続を突き放して悲願のVゴールを駆け抜けた。「これだけお客さんが入っているのを見て、走っていて気持ち良かった」とファンへの感謝も忘れなかった。

 この優勝で賞金ランクは19位まで浮上。SG・グランプリ(12月17~22日・住之江)も射程圏に捕らえただけではなく、来年7月に鳴門で開催されるSG・オーシャンカップの出場へも大きく前進した。「もっとお客さんが一杯のところで優勝したいですね」。鳴門での大舞台での活躍する姿を活力に、これからもエースとして存在感を示し続ける。