競馬新聞「馬サブロー」が誇るPOGマスター、塩手智彦(栗東)と木村拓人(美浦)がお贈りするPOG情報。すでにデビューしてクラシック戦線を見据える良血馬から、これからのデビューに向けて準備を進める若駒まで、東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。

 土曜東京11R・サウジアラビアRC(芝1600m)はメンバーがそろったが、ロードエクスプレス(牡、栗東・坂口)の取材の感触がかなり良かったので、お伝えしたい。衝撃を受けたのは9月1日の新潟新馬戦(芝1400m)。道中は3番手の内を追走。直線で前2頭の外へ持ち出してゴーサインを出すと、瞬時に反応してあっという間に3馬身半突き放した。レース後は在厩で調整。1週前には美浦から三浦が駆けつけて騎乗し、栗東CWで6F86秒3-39秒0-12秒1をマーク。古馬に先着し、絶好の動きを披露した。鞍上も「新馬戦の時よりも反応が良くなっているし、走りの重心も低くなっています」と成長を感じ取っている様子。師は「直前の本馬場の動きも良かったし、現時点では何の心配もなく順調に来れています。左回りの広いコースも合っているし、とても楽しみです」と、厩舎のJRA重賞初Vへ大いに期待を寄せた。

 9月28日の阪神新馬戦(芝1600m)はディープインパクト産駒ヴィースバーデン(牝、栗東・角居)が、中団から馬群を縫いながら抜け出して2馬身差V。直線に入って前が詰まっていたことを考えると、着差以上に強い内容。辻野助手は「まだ緩かったけど、軽い芝で良さが出てくれた。良馬場だったし、いい走りができた」と馬場と実戦での走りの良さを勝因に挙げた。次走は未定。

 9月29日の阪神未勝利戦(ダート1400m)はタガノキトピロ(牡、栗東・加用)が、好位から抜け出してV。5戦目で初勝利を挙げた。師は「もともと期待をしていた馬だからね。距離も合っていたけど、何よりもジョッキーが自信を持って乗っていたし、いい内容で勝てた」と笑顔で話した。次走はなでしこ賞(20日・京都、ダート1400m)を予定。「クラスが上がってどこまで通用するかだけど、この馬も一戦ごとに良くなっているからね」と見通しを語った。

 僚馬でききょうSを勝ったプリンスリターン(牡)は、もみじSから予定を変更し、放牧に出された。今後は未定だが、朝日杯FS(12月15日・阪神、芝1600m)に直行するプランが有力だ。師は「正式決定は帰厩して馬の成長ぶりや、オーナーサイドとの話し合いを詰めてからになるが、朝日杯FSの可能性は十分にある」と話した。

 カンナS3着のメメントモリ(牝、栗東・池添学)は放牧へ。次走は福島2歳S(11月10日・福島、芝1200m)を視野に入れている。

 9月21日の阪神新馬戦(芝1600m)を快勝したロータスランド(牝、栗東・角居)は、もみじS(12日・京都、芝1400m)に参戦する。(馬三郎栗東支局・塩手)