5日に行われるフィギュアスケートの日本、欧州、北米チーム対抗戦「ジャパン・オープン」の前日練習が4日、会場のさいたまスーパーアリーナで行われ、18年GPファイナル女王の紀平梨花(17)=関大KFSC=は、習得中の4回転サルコー投入について「分からない」と話すにとどめた。平昌五輪男子銀メダルの宇野昌磨(21)=トヨタ自動車=らも調整した。

 新たな大技に挑むか否か-。紀平は「分からない」と苦笑いで答えた。練習中で、今大会での導入を目指していた4回転サルコー。この日は感覚が合わず、公式練習では一度も挑戦しなかった。それでも「(当日の)朝練で調整できたら(やりたい)。まだ分からない」。状態を見定め、最終判断を下す。

 最後まで可能性を探ろうとするのは、強烈なジャンプを見せつけられたからでもある。今季シニアデビューの15歳アレクサンドラ・トルソワ(ロシア)が、目の前でルッツ、サルコー、トーループと3種類の4回転を着氷。これまでジュニア時代にしのぎを削った存在だけに「徐々に完成度を高めてきていると思うので、さすがだなって気持ち」と刺激を受けた。同時に「私もできるだけ早く完成させないと」。焦る気持ちを抑えて語った。

 9月初旬に左足首をねんざした影響でジャンプの練習量を制限してきたが、代名詞のトリプルアクセル(3回転半)はまずまずの確率で成功。状態は上向きだ。「周りは素晴らしい選手もたくさんいるけど、自分のことをできる限り最後まで調整して、合わせていけたら」。己と向き合い、最高のパフォーマンスを目指す。