日本プロサッカーリーグは4日、パワハラなどの疑いが持たれている湘南のチョウ貴裁監督について、パワハラ行為があったことを認定し、けん責と公式試合5試合の出場資格を停止すると発表。クラブに対してはけん責と制裁金200万円を科した。

 チョウ貴裁監督はパワハラ疑惑が表面化してから指導を自粛。Jリーグは8月17日の鳥栖戦以降で、既に自粛している5試合をもって制裁を科したものとするという見解を示しており、6日の川崎戦から指揮を執ることは可能となった。

 Jリーグの村井チェアマンは、今回の制裁内容について「私は、5試合は決して軽いものではないと認識している。Jリーグの34節しかない中で結果を目指す監督に5試合の出場停止は決して軽くはない」と私見を語った。

 チョウ監督は調査委員会の調べで、スタッフや選手に対してパワハラ行為を多数繰り返していたと認定された。この日発表された文書には「スタッフとの関係においては、パワーハラスメント行為を多数繰り返しており、その結果、スタッフが出勤できなくなったり、精神的につらい思いをするなどの被害が生じた」と記され、選手に対してもパワハラがあり「精神的な苦痛を感じたり、移籍をせざるを得なくなったりするなどの被害が複数あった」と説明している。

 またクラブに関しては、問題を認識していたにも関わらず、「何ら積極的な行動にでることなく、チョウ氏の言動を事実上容認」していたと指摘し、処分を科した。

 調査報告書には、具体例も記されており、他の関係者から見ても特段落ち度があるとは思えないスタッフに対しても罵倒することがあった他、深夜、早朝、休日にも電話をかけたり、交通事情でバスが遅れても叱責されたことなどが報告され、恐怖で出勤できなくなったスタッフもいたという。

 選手に対しても暴言の他、雑誌を投げつけるなどの行為や、クラブハウスで扇風機、クーラーボックスなどを蹴り上げることもあったという。

 調査に対し、チョウ監督は、「ニュアンスが違う」「発言あったかもしれないが、必要性や正当な意図がある」と主張。高いレベルになって欲しいからこそ、厳しい要求をした、(人物の)好き嫌いに基づくものではないとしているが「多くを否認するものの、本件調査が実施されること自体を重く受け止め、指導法に行き過ぎがあったこと意図や思いを十分に伝えきれていなかったことを反省、被害を受けた関係者に心から謝罪したいと述べている」ともしている。